日本語
@ご馳走を食べたいです。A魚を食べたい。
B旨いもんが食べたいよ。
C旨いもんが食べたいなあ。
Dコーヒーを飲みたいね。
E海に行きたい。
F沖縄語を習いたい。
うちなあぐち
@くぁっちい、か食みい欲(ぶ)しゃいびいんA魚食(いゆか)みい欲(ぶ)しゃん。
B旨(まあ)さむんぬ食(か)みい欲(ぶ)しゃんどお。
C旨さむんぬ食みい欲しゃっさあ。
Dコーヒー飲(ぬ)みい欲しゃんやあ。
E海(うみ)んかい 行(い)ちい欲しゃん。
Fうちなあぐち 習(なれ)え(い)欲しゃん。
【解説】
「―したい」は日本語では、動詞連用形に助動詞「たい」を付けて表わしますが、沖縄語では動詞連用形に形容詞「欲しゃん」を付けて表わします。形容詞語尾は古風な「―しゃん」と「ちゅらさん」のような「さん」が混在していますが、地方では区別の明確さが失われているきらいがあります。筆者の場合は、明らかな場合を除いて、「さん」に統一しています。
日本語の目的を表わす助詞「を」に対応する助詞が口語沖縄語にはありません。沖縄語の文語では、「ゆ」(表記は「よ」の場合もありますが、発音はやはり「ユ」)がありますが、口語では殆ど用いません。
【関連話題】明治十三年に、琉球人に日本語を教えるために沖縄県が出版した教科書『沖縄對話』に、「テガミ カチテーンデ ウムトウヤビーン(日本語=手紙ヲ 認メタクゴザイマス)」(上之巻 学校之部 第二回より)というのがあります(「手紙 書ちてえんでぃ 思とおやびいん」)。「書きたい」は、「書ちい欲しゃん」ですが、『沖縄對話』では、「書ちてえ」等と日本語を琉球音に訛らせただけになっています。沖縄語については、表現も表記も適当なところがあります。
「―したい」は日本語では、動詞連用形に助動詞「たい」を付けて表わしますが、沖縄語では動詞連用形に形容詞「欲しゃん」を付けて表わします。形容詞語尾は古風な「―しゃん」と「ちゅらさん」のような「さん」が混在していますが、地方では区別の明確さが失われているきらいがあります。筆者の場合は、明らかな場合を除いて、「さん」に統一しています。
日本語の目的を表わす助詞「を」に対応する助詞が口語沖縄語にはありません。沖縄語の文語では、「ゆ」(表記は「よ」の場合もありますが、発音はやはり「ユ」)がありますが、口語では殆ど用いません。
【関連話題】明治十三年に、琉球人に日本語を教えるために沖縄県が出版した教科書『沖縄對話』に、「テガミ カチテーンデ ウムトウヤビーン(日本語=手紙ヲ 認メタクゴザイマス)」(上之巻 学校之部 第二回より)というのがあります(「手紙 書ちてえんでぃ 思とおやびいん」)。「書きたい」は、「書ちい欲しゃん」ですが、『沖縄對話』では、「書ちてえ」等と日本語を琉球音に訛らせただけになっています。沖縄語については、表現も表記も適当なところがあります。
【応用問題】
次の日本語文を沖縄語文に直しなさい。
@本を読みたいです。
A家に帰りたいね。
B爪を切りたいよ。
答え:
@書物(しゅむち)読(ゆ)みい欲(ぶ)しゃいびいん。
A家(やあ)んかい帰(けえ)い欲(ぶ)しゃんやあ。
B爪詰(ちみち)みい欲(ぶ)しゃんどお。
【復習問題】次の疑問文の( )内に適切な助詞を記入しなさい。
@山(やま)んかい 行(い)ちい欲(ぶ)しゃ( )。
A汝(いゃあ)や 何(ぬう)、持(む)っちゅ( )。
Bやあさどぅ ある( )。
Cジュース 飲(ぬ)ま( )。
D彼(あり)え、独(どぅう)一人者(ちゅいむん)が、や( )。
答え:
@(み) (山に行きたいか。)
A(が) (君は何を持つか。)
B(い) (お腹が空いているのか。)
C(に) (ジュースを飲まないか。)
D(ら) (彼は独身なのだろうか。)