うちなあぐち
@ 沖縄(うちなあ)民謡(ふぁあうた)あ、悪(や)な声(ぐぃい)し、歌(うた)てぃん、味(あじ)ぬあれえ済(し)むん。A 初(はじ)みてぃ行会(いちゃ)ゆる人(ちゅ)んかい、悪(や)な言(い)いすし(せ)えあらん。
B 夕(ゆ)べえ、悪(や)な夢(いみ)、見(ん)ちゃしが、何(ぬう)んあらんでえ済(し)むしが。
C 誰(たあ)んしい欲(ぶ)しゃ無(ね)えん悪(や)な業(わざ)あ、大概(てえげえ)、手間(てぃま)ぬ高(たか)さん。
D 悪(や)な理屈(りくち)から直(し)ぐ、悪な企(だく)まあやんでぃち、分(わ)かゆん。
E 悪(や)な叫(あ)びいする悪(や)な童(わらば)あや何処(まあ)にん居(をぅ)いどぅする。
F 親(をぅや)ぬ子(くぁ)んかい悪(や)な口(ぐち)すし(え)え、悪な性(し)持(む)ちからああらん。
G 昔(んかし)ん人(ちゅ)やか、今(なま)ぬ人(ちゅ)ぬどぅ悪(や)な衣(ち)のお着(ち)ちょおる。
日本語
@ 沖縄民謡は悪い声質で歌っても味わいがあれば良い。A 初対面の人に不快な言い方をするものではない。
B 昨夜は不吉な夢を見たが、何事もなければ良いが。
C 誰もやりたがらない危険な仕事は大抵、報酬が高い。
D 屁理屈から、直ぐに悪巧みをする奴だと気付く。
E 厭な叫び声を立てる憎まれっ子はどこにでもいるもの。
F 親が子に悪口するのは、意地悪からではない。
G 昔の人より、現代人の方がセンスの悪い服を着けている。
【解説】
例文@「悪な声」は「音質の悪い声」、「だみ声」、「悪い声」等の意味です。
例文A「悪な言い」は「厭な物の言い方」、「不快な言い方」等の意味です。
例文B「悪な夢」は「悪い夢」、「不吉な夢」の意味です。
例文C「悪な業」は「危険な仕事」、「汚い仕事」、「つらい仕事」等の意味です。
例文D「悪な理屈(りくち、でぃくち)」は「悪知恵」、「ヘ理屈」、「理不尽」等の意味。「悪な企まあ」は「悪な企み」(悪い企み)をする人の意味。
例文E「悪な叫びい」は「不快な叫び声」、「不快な言い方」の意味。
例文F「悪い口」は「毒舌」、「悪口」。「悪(や)な口(ぐちゃ)あ」は「毒舌家」。「悪な口すん」は「悪口をたたく」。「悪な性持ち」は「根からの意地悪」、「悪根性」等の意味です。
例文G「悪な衣」は「センスの無い服」、「品の無い服」、「汚い服」等の意味。
例文@「悪な声」は「音質の悪い声」、「だみ声」、「悪い声」等の意味です。
例文A「悪な言い」は「厭な物の言い方」、「不快な言い方」等の意味です。
例文B「悪な夢」は「悪い夢」、「不吉な夢」の意味です。
例文C「悪な業」は「危険な仕事」、「汚い仕事」、「つらい仕事」等の意味です。
例文D「悪な理屈(りくち、でぃくち)」は「悪知恵」、「ヘ理屈」、「理不尽」等の意味。「悪な企まあ」は「悪な企み」(悪い企み)をする人の意味。
例文E「悪な叫びい」は「不快な叫び声」、「不快な言い方」の意味。
例文F「悪い口」は「毒舌」、「悪口」。「悪(や)な口(ぐちゃ)あ」は「毒舌家」。「悪な口すん」は「悪口をたたく」。「悪な性持ち」は「根からの意地悪」、「悪根性」等の意味です。
例文G「悪な衣」は「センスの無い服」、「品の無い服」、「汚い服」等の意味。
【応用問題】
例文・解説文を参考に箇条文の太字部分に近い語句を左の( )内から選びなさい。答えは下欄です。
(悪な衣着ち、悪な声、悪な業、悪な性持ち、悪な言い)。
@ 年若(とぅしわか)さてぃん身体(からた)ぬ弱(よお)いねえ、年寄(とぅすいぐぃい)い声(ぐぃい)するっ人(ちゅ)ん居(をぅ)ん。
A 縁故(ゑえか)巡(みぐ)いするばあやてぃん、悪(や)なすがいし(せ)え、出(ん)じらんきよお。
B 今(なま)あ知(し)らん人(ちゅ)んかいん悪(や)な叫(あ)びいするっ人ん居(をぅ)くとぅ大事(でえじ)。
C 生(ん)まりてぃ直(ちゃあき)から悪(くくる)な心(くくる)、持(む)っちょおるっ人(ちゅ)お居(をぅ)らん。
D 手乱(てぃいんじゃあ)りするはごうりい仕事(しくち)ん我(わん)んから我からあし、しわ。
答え:
@ 悪な声。
A 悪な衣着ち。
B 悪な言い。
C 悪な性持ちえ。
D 悪な業。
日本語訳
@若くても身体が弱れば、掠れ声する人もいる。
A親戚巡りであっても、ダサい格好では出かけないでよ。
B昨今は知らない人にも不快な言葉を浴びせる人もいるから大変。
C生まれつき根からの悪い心を持った人はいない。
D手を汚すような汚い仕事も率先してやれ。
例文・解説文を参考に箇条文の太字部分に近い語句を左の( )内から選びなさい。答えは下欄です。
(悪な衣着ち、悪な声、悪な業、悪な性持ち、悪な言い)。
@ 年若(とぅしわか)さてぃん身体(からた)ぬ弱(よお)いねえ、年寄(とぅすいぐぃい)い声(ぐぃい)するっ人(ちゅ)ん居(をぅ)ん。
A 縁故(ゑえか)巡(みぐ)いするばあやてぃん、悪(や)なすがいし(せ)え、出(ん)じらんきよお。
B 今(なま)あ知(し)らん人(ちゅ)んかいん悪(や)な叫(あ)びいするっ人ん居(をぅ)くとぅ大事(でえじ)。
C 生(ん)まりてぃ直(ちゃあき)から悪(くくる)な心(くくる)、持(む)っちょおるっ人(ちゅ)お居(をぅ)らん。
D 手乱(てぃいんじゃあ)りするはごうりい仕事(しくち)ん我(わん)んから我からあし、しわ。
答え:
@ 悪な声。
A 悪な衣着ち。
B 悪な言い。
C 悪な性持ちえ。
D 悪な業。
日本語訳
@若くても身体が弱れば、掠れ声する人もいる。
A親戚巡りであっても、ダサい格好では出かけないでよ。
B昨今は知らない人にも不快な言葉を浴びせる人もいるから大変。
C生まれつき根からの悪い心を持った人はいない。
D手を汚すような汚い仕事も率先してやれ。
追記:「ある言葉」に関する「慣用句・言い回し」は、まだありますが、それぞれ、数が少ないですので、以後(来年)は「その他の慣用句・言い回し」に引き継いでまいります。以上。
あんせえ、いい正月、迎えてぃうたびみせえびり。
あんせえ、いい正月、迎えてぃうたびみせえびり。