日本語
@ 姉さんは一日中、着飾っています。姉さんは一日中、着飾っていました。
A サトウキビの葉が燃えて、煙っています。
サトウキビの葉が燃えて、煙っていました。
B あそこの井戸の水は濁っています。
あそこの井戸の水は濁っていました。
C 暑いけど、長い時間、我慢しています。
暑いけど、長い時間、我慢していました。
D あの畑は耕さないから、荒れてしまっています。
あの畑は耕さないから、荒れてしまっていました。
うちなあぐち
@ 姉(あばあ)やふぃっちい、美(ちゅ)らすがいみそうちょおん。姉やふぃっちい、美らすがいみそうちょおたん。
A をぅうじ葉(ばあ)ぬ燃(め)えてぃ、煙(きぶ)とおいびいん。
をぅうじ葉ぬ燃えてぃ、煙とおびいたん。
B あまぬ井戸水(かあみじ)え、みんぐぃとおいびん。
あまぬ井戸水え、みんぐぃとおいびいたん。
C 暑(あち)さしが、長(なげ)えさ、にじとおいびいん。
暑さしが、長えさ、にじとおいびいたん。
D あぬ畑(はる)おくなさんくとぅ、さぼうりとおいびいん。
あぬ畑おくなさんくとぅ、さぼうりとおいびいたん。
【解説】進行形とその過去形の丁寧および目上語の形です。例文は文型を比較しやすくするために、丁寧及び目上語以外は前講と同じにしました。
例文@ 右の文が進行形の目上文で、左の文が過去進行形の目上文です。なお、この文型には次の通り、別形があります。例文順に、ちゅらすがいしんそうちょおん。ちゅらすがいしんそうちょおたん。ちゅらすがいそおみせえん。ちゅらすがいそおみせ(い)えたん。また、( )内の「い」は略される傾向にあります。
例文A 右の文が進行形の丁寧文で、左が過去進行形の丁寧文です。以下同様です。
例文@ 右の文が進行形の目上文で、左の文が過去進行形の目上文です。なお、この文型には次の通り、別形があります。例文順に、ちゅらすがいしんそうちょおん。ちゅらすがいしんそうちょおたん。ちゅらすがいそおみせえん。ちゅらすがいそおみせ(い)えたん。また、( )内の「い」は略される傾向にあります。
例文A 右の文が進行形の丁寧文で、左が過去進行形の丁寧文です。以下同様です。
【応用問題】
次の文を丁寧又は目上語文に直しなさい。
@ 汝っ達や、新聞のお何取とおが。
A 我っ達や、琉球新報ん沖縄タイムスん取とおん。
B たんかあぬ兄や七十余てぃん、仕事歩っちょおん。
C 夏え暑さくとぅ、家ぬ戸お諸わい開きらっとおん。
D 夕陰成たれえ、風え凪りとおん。
答え:
@ 汝(い)っ達(たあ)や新聞(しんぶ)のお何取(ぬうとぅ)とおみせえ(いびいが)が。
A わ我っ達や琉球新報ん沖縄タイムスん取(とぅ)とおいびいん。
B たんかあぬ兄(やっちい)や七十余(ななじゅうあま)てぃん、仕事(しくち)歩(あ)ちょおみせえ(いびい)ん。別形:歩っちみそうちょおん。
C 夏(なち・)え暑(あち)さくとぅ、家(やあ)ぬ戸(はしる・)お諸(むる)わい開(あ)きらっとおいびいん。
D 夕(ゆう)陰(かあぎ)(註)成(な)たれえ、風(かじ・)え凪(とぅ)りとおいびいん。
日本語意訳:
@あなたたちは、どの新聞を購読なさっていますか。
A私たちは新報もタイムスも購読しています。
B向かいのお兄さんは七十歳過ぎてもお仕事をなさっています。
C夏は暑いから、家の戸という戸を開けっぴろげにしています。
D夕方になったら、風は凪いでいます。
註:「夕陰」は日が西に傾いて、辺りが家屋等の構造物や木々等の陰に覆われて涼しくなる時間帯の事。「夕方(ゆうさんでぃ、ゆさんでぃ)」が単に時間帯を表わすのに対し、「夕陰」は視覚的表現です。したがって、「夕方」とは時間的には必ずしも一致するわけではありません。