うちなあぐちあびんねえしないる為ぬ十ヶ条(沖縄語をしゃべれるようになるための十ヵ条)
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 吉屋松金
うちなあぐち版 日本語版 備 考
1.挨拶語んでえ、ないるうちなあぐち使ゆる事、慣りとすぬ如。
 くまんじ勉強
1.挨拶語など、分かる沖縄語を使うことを習慣化する。
 ここで勉強
言葉を舌で覚えさせることを日常化する(無意識化する)。(挨拶語程度なら大抵は通じる。)
2.「てにをは」や必じ、うちなあぐちとぅすぬ如。

 くまんじ勉強
1.「てにをは」は必ず沖縄語とする。

 ここで勉強
●難しい語彙を覚える事より先に「てにをは」(助詞・助動詞)から初め、難しい語などは覚え次第、沖縄語に切り換えていく。(「てにをは」を日本語にして、沖縄語彙をどんなに使っても沖縄語を使っているとはいえない)
●会話の習得は語彙より、文を覚えることを優先するのが近道です。
3.会話・物語んでえぬ音声、まる覚いすぬ如(うちなあぐち練習ぬ7〜8割とぅすぬ如)。
 勉強1 2 3 4 5 6 7 8 9
2.会話・物語など音声化されたものを暗誦する(沖縄語の練習の7〜8割を割くようにする)。
 勉強1 2 3 4 5 6 7 8 9
言葉・リズム・抑揚・言い回し語彙力などが総合的に身に付く。練習の時間が多く割かれるべきことは言うまでもない。
4.童ん達んかい、知っちょおるうっぴし済むくとぅ、習あすぬ如。 4.子供達に知ってる分でも、沖縄語を教える。 教えることは自らの発達を促す。また子供は言葉を覚えるのが早く、大人より沖縄語を話す対象となりやすい。(逆転の発想)
5.うちなあぐちすぬええじゅう、わあち、語たいあびたいする所わあすぬ如。 5.沖縄語で会話する仲間を増やし、会話する場を作る。 沖縄語をする仲間を増やし、沖縄に多い摸合やサークルなどを作り定期的・積極的に参加する方法も有効。
6.琉歌・民謡、うんたしゃし、謡てぃ又自しん作ゆる如。
 勉強1 2 3 
6.琉歌・民謡等に親しみ、謡いまた創作をする。
 勉強1 2 3
音楽が好きであれば、なるべく民謡(古典含む)に親しみ、謡い、自分でも作ってみよう。
7.家ぐな(家人数)同士ぬむぬがたいや、いふぃやてぃん、うちなあぐちとぅすぬ如うみはまやびら。 7.家族同士の会話は少しでも沖縄語とするよう努力する。 一家揃って沖縄語。家庭の習慣は社会や文化の基礎である。
8.うちなあぐちし物考えし、日記んでえやうちなあぐち書ちゅる慣りい作やびら。 8.沖縄語で思考し、日記(散文)等を書く習慣を作る。 他の言語も同様であるが、沖縄語で思考し、日記(散文)などを書くことは語力が飛躍的に増す。
9.組踊・沖縄芝居ゆ多く見じゅる如。 9.組踊・沖縄芝居を数多く鑑賞する。 組踊は大和語が多く使われているとは言え、沖縄語が失いつつある沖縄語独特の発音が多く残されている。
10.うちなあぐち漫才(また小噺んでえ)、作てぃ、所ぬあれえ、語たい見したいさびら。 10.沖縄語漫才(又は小噺等)を作り、機会あるごとに発表する。 関西語が関東語をモデルとした標準語と互角に残っている大きな理由は上方漫才の根強い人気にある。
沖縄は結婚式の余興など社会人でも発表する機会が多い。
●番外編
(1)このHP(http://www.haisai.co.jp/)を利用し、質問を多くしよう(無料=イチャンダですのでご遠慮なく)。
(2)日記は当ホームページのここへ投稿できます。せっかくだから公開しよう。
(3)できるだけ自分のシィマ(出身)や育った地域または親の言葉を習おう(始めよう)。他シィマの人から他シィマの言葉を習うより、生まれジィマの言葉を生まれジィマの人から習ったほうがスムーズで自然です。(とうしても他シィマの言葉を習いたいという方、自シィマの言葉さえ分かれば、習いたい言葉の出身者と付き合うだけで自然にしかも短期間で直ぐに慣れます。沖縄語ってそんなものです)。
(4)もっと、上級に進みたい場合は、辞書や解説書を持とう。
(5)沖縄語が話せるというのは貴重な能力。将来必ずひっぱりだこになります。できればプロを目指しましょう。
(6)自分であるいは仲間とともに、塾や教室などを開きましょう(南謡出版もお手伝いいたします)。