うちなあぐち散文会
        
作品集20
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アズマ セイコウ作 (東京都)

平成
266

沖縄人でぇむん サンシン弾ちみそうり

我んや昭和47年に沖縄から出んじてぃ本土うてぃ暮らちょういびいん。来 ちゃあきや 仕事ん無えらん 日雇いし 日々ぬ暮らし方さびたん。うぬ時分や ぬうがやたら解やびらんしが 沖縄人んでぃ言いねえ 採用しち呉みそうらん。沖縄人やあ信用無えびらんたん。あんしん なあ健康保険とぅか年とぅか考えてぃ ちゃあがな勤み先 探えさんでぇ ならんむんでぃち あまくま3年びかあ かかてぃ ようやく 工事現場ぬ現場代理人ぬ仕事 する事んかい ないびたん。

  下請け工事屋ぬ臣下とぅ まじゅん 遠うさまでぃ 夜ん明きらんうちうからゆさんでぃ成いねぇ残業すんでぃ言ち、夜中までぃ 慣りらん仕事 でえじ やいびいたん。うぬ時分や若さいびいくとぅ 仕事んでぃ 思れぇ 難儀や やしが 辛抱ないびたん。5年し うりが認みらってぃ 事務所勤みに変わてぃ サラリーマンぬ生活ぬ成いびたん。やしが今度お 書類書ち とぅか 客びれぇ とぅか 面倒ぬ多さぬ いっとぅちや はあ なあ 現場んかい戻いがやあんでぃ考える時ん 有いびいたしが くまん又辛抱。

  小さるばすから オットオ オッカア うりから近え隣いぬ おじさん おばさん達に躾 さったるお陰やいびいんやサイ。オットオが なあ かさまさぬ あたい 言いみせぇたん。

       

 沖縄人ぬ肝心や 忘してぇならん

     忍び 忍ぶしや 誰がん 忍ぶしが 

       忍ばらん忍びすしどぅ男

     

    うぬ時分や あぎじゃべぇ んでぃ思むとおいびいたしが 自分が勤みし 難儀 哀り んでぃ思いゆる時 くぬ言葉 覚い出んじゃち あんやさ 負きてぇ ならんさ んでぃ 考え直おち チバイびたん。

     やがてぃ 20年びかあ成てぃ 生活ん くうてぇん落ち着ち 休みにや妻子揃るてぃ 見いむん する事ん 成いびてぃ あんし そうたる時 仕事すんでぃ横浜、川崎ぬ商店街歩っちょういびいたん。さぐとぅ 沖縄民謡ぬ 聞かりいびっさあ。 はあ なあ珍さん あいびいしが、懐かしくなてぃ とぅるばとてぃ聞ちょうれぇ 電柱に付ちょうるスピーカーから やいびいんでぇ。やがてぃ一時間びけぇ 電柱に たっくわてぃ聞ちゃびたん。家かい帰えてぃ サンシンぬ音が耳に残てぃ うりから 習いぶしく成てぃ 沖縄ぬ兄んかい電話さあにサンシン欲さんでぃ言ちゃぐとぅ オットオが弾ちょうたるサンシン倉庫んかい有いる筈んでぃ言ち 探えち 有いねぇ 送いさ なてぃ 楽しみに待っちょういびいたん。倉庫んかい木箱に二丁有んどう やしが 皮ぬ はっぷぎてぃ サンシン屋持っちんじ直おちょから 送いさんでぃ うりから やがてぃ 2ヶ月後 サンシン二丁 届ちょうびいん。はあなあ うっさくわったあや さしが とおなあ弾ち ようん解らん 近え隣いに習あする人ん めんそうらん 工工四一冊やサンシンとぅ まじゅん 有てぇぐとぅ 毎晩仕事から帰えてぃ ツルンテン さびたん。

     うりから市内に沖縄人がめんせえる事ぬ解てぃ うん人尋にてぃ 習ああち呉みそうりん言ち 初まいびたん。やしが うん人ん先生やあらん 自分習え やみせぇたぐとぅ 二人いし、あまかかい くまかかい しいがちい 習い事さびたん。あんし かんし サンシン弾ちから てぇげぇ 15、6年成とおいびいん。今や面白さぬ臣下ん多くなてぃ楽しみそういびいん。老人ホームんかい慰問行んじゃい学校から呼ばってぃ聞かちゃいさびいん。

     月刊誌 ゆうゆう7月号本屋の並びてぃ有る筈やいびいん。買うてぃ 21ページ開きてぃ見んち呉みそうれぇ。サンシンや人の為 なとおいびんどお。うみちとぅ弾ちみそおりよお。

      またやあサイ。